注文住宅で受けられる補助金の取得サポートについて
注文住宅をご検討中の方へ、補助金を活用することで、建築コストを抑えながら理想の住まいを実現できる可能性があります。しかし、補助金の申請は、情報収集や必要書類の準備、手続きの進行など、複雑で時間がかかる場合もあります。弊社では、こうした手間を軽減し、施主様がスムーズに補助金を取得できるよう、申請のサポートを行っておりますので、必要書類を揃えていただくだけで申請が可能です。
注文住宅の補助金とは
注文住宅の補助金は、国や自治体が提供する住宅建築支援の制度で、一定の条件を満たした場合に建築費用の一部が補助される仕組みです。省エネ性能や環境配慮型の住宅を建築する際に適用されることが多く、条件に合えば建築コストを大幅に軽減することができます。まずは注文住宅の補助金の基本ルールを抑えておきましょう。
注文住宅の補助金は建築主が直接申請するのではなく建築事業者が代わりに申請するケースが多い
まず前提として抑えておきたいことが、補助金の申請手続きは一見難しそうに感じるかもしれませんが、ほとんどの場合、申請手続きはハウスメーカーや工務店といった建築事業者が代行して行います。
そのため、建築主が直接申請を行う必要はありません。建築事業者との連携をしっかりと行うことで、補助金をスムーズに活用することができます。
たとえば、代表的な補助金である「子育てエコホーム支援補助金」を例に挙げると、交付申請や補助金の建築主への還元は、事前に「エコホーム支援事業者」として登録された建築事業者のみが行えます。
建築主は、建築事業者が申請手続きを進める際に必要な協力を行う形になります。
「国の補助金・助成金」「自治体の補助金・助成金」「減税制度」ついて
補助金と合わせて、注文住宅を建てる際、少しでもお得にするために抑えておきたい3つの制度があります。それが、「国の補助金・助成金」「自治体の補助金・助成金」「減税制度」の3つです。アオイノハコでは、これらすべての取得サポートが可能です。それぞの違いについて解説します。
- 国の補助金・助成金
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国が提供する補助金や助成金は、省エネルギー住宅の推進や地域経済の活性化を目的とした制度が多くあります。例えば、子育てエコホーム支援事業やZEH化等支援事業補助金などが代表的です。
これらは、省エネ性能の高い住宅や環境に配慮した住宅を建築する際に利用でき、建築費用の一部を補助してもらえる仕組みです。申請には建築事業者のサポートが必要で、条件に合えば大幅なコスト削減が可能です。 - 自治体の補助金・助成金
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自治体が提供する補助金や助成金は、地域ごとのニーズに応じた支援が行われます。たとえば、地域限定の子育て支援や空き家活用を目的とした住宅改修補助などが挙げられます。
自治体ごとに支援内容や条件が異なるため、住むエリアでの最新情報を確認することが重要です。地域密着型の支援であるため、事例としては多くありませんが、国の補助金と併用することも可能です。 - 減税制度
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減税制度は、住宅ローン控除や登録免許税、不動産取得税の減額など、税金面での優遇が受けられる仕組みです。省エネ住宅や長期優良住宅では控除額が増えることがあり、固定資産税の軽減もあります。
補助金とは異なり、確定申告が必要な場合が多いため、適切な手続きが重要です。アオイノハコでは、竣工後初年度の確定申告サポートを行っています。
補助金を取得するときの注意点
補助金の利用にあたって、いくつかの注意点があります。以下のポイントを押さえて、スムーズに申請・利用できるようにしましょう。
- ①併用できない場合がある
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補助金は、複数の制度を同時に利用できないケースが多いです。特に、国庫財源を活用する全国規模の補助金は、同じ財源を使う他の補助金との併用が制限されることがあります。
そのため、複数の補助金の条件を満たす場合は、最も有利なものを選ぶ必要があります。一方で、国庫財源を使用しない全国規模の補助金や、自治体独自の補助金は併用できることがあるため、詳細を確認することが重要です。 - ②すべてのメーカーが申請できるわけではない
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補助金の申請は、すべてのハウスメーカーや工務店が行えるわけではありません。エコホーム支援事業者や地域型住宅グリーン化事業の登録事業者など、特定の登録や認定を受けた建築事業者のみが申請できます。
補助金を利用したい場合は、依頼先が登録事業者かどうかを事前に確認することが重要です。アオイノハコは各補助金の登録・認定が完了しており、申請が可能です。 - ③初期費用は全額自己負担になることが多い
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補助金は一般的に、建築工事が完了した後に支給されます。また、登録業者(工務店)の口座に振り込まれます。そのため、建築の進行中は全額を自己資金で賄う必要があります。アオイノハコでは、工事代金を建替えし、竣工後に支給された補助金を弊社が受け取ることでお施主様のご負担がないようにしております。
- ④補助金の種類は年度ごとに異なる
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補助金は年度ごとに内容が変わり、締め切りが早まることもあります。予算上限に達すると受付が早期終了するため、最新情報を定期的に確認し、早めの申請が大切です。アオイノハコでは、施主様からご相談いただいた時点から常に残りの受付可能枠を把握しながらご提案を進めてまいります。
注文住宅で補助金を利用するメリットとデメリット
注文住宅を建てる際、条件を満たすことで補助金を活用することが可能です。ここでは、補助金を利用することによる主な利点と、留意すべきポイントについて詳しくご紹介します。
補助金を利用するメリット
補助金を利用するデメリット
新築注文住宅関連の補助金取得の流れ
注文住宅で補助金を活用する際の基本的な流れを以下にまとめました。アオイノハコによるサポート内容も併せてご確認ください。なお、今回は、アオイノハコの施主様でも最も利用者が多い、国の代表的な補助金の一つである「子育てエコホーム支援事業」の補助金取得を例に解説します。流れの概要は以下の通りです。
1.ゾーニング・ボリューム検討(この際に補助金について説明)
2.概算資金計画を作成、施主様にご納得いただいたら設計契約締結
3.詳細プラン策定、見積提出、工事請負契約の締結、確認申請の提出
4.共同事業者実地規約の締結
5.対象工事の着工
6.アオイノハコが交付申請を行う
7.申請が受理され、補助金が交付される(もらえることが確定する)
8.住宅の完成・引き渡し
9.アオイノハコが完了報告を行う
10.交付額確定、施主様の口座に振込
補助金の申請等の手続きの流れ(図解)
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1. プラン検討(この際に補助金について説明)
まずは施主様のご要望を伺いながら、ゾーニング・ボリュームを検討、大まかなプランのご提案をします。弊社で進めさせていただく事が決まりましたら設計契約を締結。この段階で、利用可能な補助金について詳しくご説明し、条件や申請手続きについてご理解いただきます。
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2. 工事請負契約の締結
住宅プランの決定後、見積書を作成。ご予算内に収まっていることをご確認頂き工事請負契約を締結します。この契約により、補助金申請に必要な準備が進められるようになります。
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3. 共同事業者実地規約の締結
補助金を利用するにあたり、事務局の指定様式「共同事業実施規約」により取り決めを行います。共同事業実施規約の主な内容は、事業者と施主様の情報記載、補助金の受取方法の指定、協力して補助事業を実施することの成約です。
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4. 対象工事の着工
契約後、補助金対象となる工事を開始します。なお、建築着工とは、根切り工事または基礎杭打ち工事の着手をいいます。
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5.アオイノハコが交付申請を行う
一定以上の出来高の工事が完了した時点でアオイノハコが補助金の交付申請を行います。なお、交付申請の前に「交付申請の予約」が認められている場合は、交付申請の予約も行います。交付申請の予約とは、交付申請予定額を一定の期間、確保(予約)することをいいます。(補助金は交付申請前に予算が上限予算に達してしまうと打ち切られるため)
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6.申請の受理・交付決定
申請が受理され、補助金の交付が正式に決定します。この時点で、補助金を受け取れることが確定します。
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7. 住宅の完成・引き渡し
工事が完了した後、住宅を施主様にお引き渡しします。
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8. 完了報告
引き渡し後、アオイノハコが工事完了の報告を行います。この報告には、補助金交付に必要な実績書類の提出が含まれます。
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9. 交付額確定、施主様の口座に振込
最終的な補助金の交付額が確定し、施主様の口座に振り込まれます。これにより、補助金取得プロセスが完了します。
アオイノハコで取得可能な主な補助金(2024年〜2025年度)
1.子育てエコホーム支援事業
2.ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス補助事業
3.LCCM住宅整備推進事業
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、2024(令和6)年度に実施される補助金制度で、新築住宅の建築・購入を検討している子育て世帯や若者夫婦世帯、または特定のリフォームを行う世帯を対象としています。補助金の手続きは登録事業者を介して行うため、建築費の最終支払いに充当されます。
補助金の種類 | 国の補助金 |
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支援対象 | 新築住宅の建築・購入の場合は、申請時、以下のいずれかの条件に該当する世帯
・子育て世帯:2005年4月2日以降に出生した子がいる ・若者夫婦世帯:申請時において夫婦でどちらかが1983年4月2日以降に生まれた |
補助金額 | 【新築】長期優良住宅:1住戸につき100万円
【新築】ZEH水準住宅:1住戸につき80万円 |
申し込み期限 | 2024年4月2日~2024年12月31日まで(上限予算に達した時点で募集締め切り) |
出典元公式サイト | https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/ |
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業補助金
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業補助金は、年間のエネルギー消費量がゼロを目指す住宅(ZEH)や、さらに省エネと自家消費拡大を目指す住宅(ZEH+)の新築や購入が対象です。
補助金の種類 | 国の補助金 |
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支援対象 | 世帯新築住宅を建築・購入する個人 |
補助金額 | 【ZEH・Nearly ZEH・ZEH Oriented】住宅:1住戸につき55万円
【ZEH+・Nearly ZEH+】住宅:1住戸につき100万円〜125万円 さらに、一部追加対象設備への補助あり |
申し込み期限 | 2024年4月26日~2025月1月7日(上限予算に達した時点で募集締め切り) |
出典元公式サイト | https://zehweb.jp/house/ |
LCCM住宅整備推進事業
LCCM住宅整備推進事業補助金は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、住宅の脱炭素化を推進するため、先導的な脱炭素化住宅であるLCCM住宅の整備に対して補助を行う事業です。
補助金の種類 | 国の補助金 |
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支援対象 | 戸建住宅の新築で、以下の条件に該当する住宅
・強化外皮基準(ZEH基準)に適合している ・再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量が25%削減されている ・ライフサイクルCO2評価において、排出量が0以下である ・CASBEE評価がB+ランク以上、または長期優良住宅として認定されている |
補助金額 | 上限140万円(補助対象工事の掛かり増し費用の1/2以内) |
申し込み期限 | 2025年1月20日まで(上限予算に達した時点で募集締め切り) |
出典元公式サイト | https://www.kkj.or.jp/sustainable/lccm/lccm-index_2024.html |
注文住宅の補助金に関するよくある質問
補助金と助成金の違いは?
助成金と補助金の大きな違いは、助成金は基準をクリアすればほぼ100%支給されるのに対して、補助金は採択結果や申請の順番などによっては支給されない場合もあるというところにあります。
補助金の申請が認められないことはありますか?
アオイノハコでは、これまで申請が認められないケースはありませんでしたが、一般的なケースとして、必要基準を満たしていない、書類の不備がある、申請期限を過ぎているなどが挙げられます。これらを防ぐため、事業者の綿密な選定が重要です。
デザイナーや施工会社など複数の業者に依頼する場合、どの業者が申請しますか?
複数の事業者に工事を分割して発注し、住宅を建築する(分離発注)場合、住宅瑕疵担保責任保険の加入における幹事会社が申請します。
補助金を利用する場合、設計に制約はありますか?
補助金の条件を満たすために、省エネ性能や設備仕様など一定の基準に適合させる必要があります。これにより、自由な設計が一部制限される場合がありますが、事業者と相談しながら進めることで、希望に沿った住宅を実現することが可能です。ただ、これまでに条件を満たすためにご希望の仕様から変更せざるを得なかった例は、弊社ではございません。
補助金を活用した注文住宅はアオイノハコにお任せください
アオイノハコは、補助金を活用した注文住宅の建築をトータルでサポートします。複雑な補助金申請手続きから設計、施工、完成後の報告まで、経験豊富なスタッフが一貫して対応いたしますので、安心してお任せください。
施主様のご要望に合わせたプランをご提案するとともに、利用可能な補助金の条件を詳しく確認し、最大限のコストメリットを実現します。また、補助金の制度や最新情報についても分かりやすくご説明し、施主様にとって最適な選択ができるようお手伝いいたします。補助金を活用した注文住宅のご相談はどなたさまもお気軽にご相談ください。