初めて注文住宅を建てる際に
知っておきたい基本情報と注意点をご紹介します。
注文住宅を検討し始めると、夢が広がる一方で、何から手を付けて良いのか迷うことも多いのではないでしょうか。 このページでは、注文住宅の基本的な流れから、予算計画、理想の暮らし方、間取りやデザイン・収納計画を実現するためのポイントまで、 初めての家づくりをスムーズに進めるための重要な情報をわかりやすく解説します。理想の住まいを形にするために、ぜひ最初の一歩としてご活用ください。
家を建てる意味とは?
まずは「家を建てることの意味」について、さまざまな視点から考え、家づくりがもたらす本質的な価値を紐解いてみます。家を建てることは、単に住まいを手に入れること以上の意味を持ちます。
家は、家族や個人にとって安心と安定を象徴する場所であり、人生の大切な時間を共有し、思い出を刻むための空間です。そのため、暮らしの価値観、ライフプラン(人生設計)をもとに検討することが重要です。
賃貸マンションと持ち家のメリット・デメリット
十数年前までは、「夢のマイホーム」といった言葉が良く言われていました。しかし近年は、持ち家を持つ意味が問われ始める時代になっています。改めて、賃貸マンションと持ち家のそれぞれのメリット・デメリットを上げてみます。
-
賃貸マンションのメリット ・立地が都市部にあるなど、利便性が高い
・固定資産税がかからない
・家族の暮らし方が変わった場合、引越しの検討が気軽にできる 賃貸マンションのデメリット ・家賃、管理費、更新料がかかる
・隣室、上下階のプライベートが保ちにくい
・資産が何も貯まらない -
持ち家のメリット ・賃貸マンションと比較して、広いスペースを持てる
・資産としての価値が長く残る
・自分の場所に対する愛着と安心感を得る事ができる持ち家のデメリット ・初期費用が高い(住宅ローン借り入れ時の頭金を不要と考える場合、初期費用は不要)
・災害時のリスクやメンテナンスの手間と費用がかかる
・将来子供が住居を別に構えることになった時相続税が発生する(放棄も可能)
賃貸は、利便性が高くセキュリティやメンテナンスも充実していますが、家賃や管理費がかかり、リフォームなどの自由度が低い上、資産が残らない点が最大のデメリットと言えるでしょう。
持ち家は、自由度が高く資産価値が残り、愛着がある広いスペースを確保しやすいですが、初期費用やメンテナンス費が高く、災害リスクが伴うと言えます。また、資産が残る代わりに、将来の相続時のリスクが伴うと言えます。
マンションと持ち家の長期的な視点で見たときの費用感の比較
アオイノハコに相談されるお客様の中には「賃貸は家賃がもったいない、しかし持ち家は高いので迷っている」というお客様が多いです。実際はどれくらいの差があるのでしょうか?ここでは、それぞれの費用や支払いについて見ていきましょう。
- 前提条件
4人家族、地方都市在住、30歳から80歳までにかかる住居コストで比較します。 - 持ち家の設定
・物件:新築一戸建て注文住宅
・住宅価格(土地を含む):5,000万円
・資金計画:借入額5,000万円
(頭金なし、固定金利1.9%、返済期間30年、元利均等返済) - マンションの設定
・物件:3LDKの賃貸マンション
・家賃:12万円 - その他条件など
・首都圏や都心部は、土地代が大幅に上昇するため、この試算には当てはまりません。
・水道光熱費やその他生活費は、住居の機能や個人の使い方によって大きく変動するため除外しています。
・持ち家にはローン減税や補助金がありますが、条件にバラツキがあるため除外します。
費目 | 持ち家 | 賃 貸 |
---|---|---|
頭金 | 0 | 0 |
家賃 | 0 | 8,791 |
住宅ローン | 6,563 | 0 |
維持管理費 | 1,306 | 299 |
固定資産税 | 1,000 | 0 |
保険料 | 150 | 50 |
合計 | 9,019 | 9,140 |
・家賃は、物価変動に伴い10年間で10%ずつ増加として計算しています。
・維持管理費は、持ち家の管理修繕費、賃貸の更新料を計上しています。(※国土交通省「マンション総合調査」より試算)
・固定資産税は、20万円×50年で計算しています。(50年の間に変動はあるが家賃ほど幅はないと思われる)
・保険料は、持ち家年3万円、賃貸年1万円で計算しています。
このように比較すると、持ち家と家賃での生涯コストに大きな開きは無いことがわかります。ただし、一概にもこの試算に当てはまるとは言えません。あくまでも大まかな目安としてお控えください。
賃貸と持ち家、どちらを選ぶかは、将来のライフスタイルやコストに大きく関わってきます。まずは試算をしてみて、見極めるようにしましょう。試算は入念にすればするほど安心です。試算段階から、建築会社に相談することもおすすめします。
なお、アオイノハコでは「頭金の用意」をお勧めしていません。理由は、現在、歴史的な超低金利が続いており、頭金なしでも住宅ローンを組むことができる「全額ローン」が増えてきているためです。
家づくりはライフプランを考えることが重要
ここまでの話の結論は「家づくりを考える際には、ライフプランを見据えること」が重要です。家を建てることは、単なる住まいを作るだけではなく、人生全体をデザインすることでもあります。子供の成長、老後の暮らし、仕事や趣味に対する考え方など、今後の人生の方向性に合わせて、どのような家が自分たちにとってベストなのかを慎重に考える必要があります。
また、家を建てる際には、数千万円の予算が必要になります。そのため、長期間のローンを組むなど、入念な資金計画が必要です。さらに、家を建てたあとの光熱費、メンテナンス費用、固定資産税などのランディングコストも数十年単位で計算する必要があります。
家づくりは人生設計の一部。人生の長いスパンで考え、ローン返済計画や生活コスト、将来の家族の変化やライフスタイルの変容を見越した住まいを作り上げることが、真の意味での満足できる家づくりに繋がります。まずはライフプランを入念に練るところから始めましょう。
注文住宅ってなに?
家づくりを考える際、よく耳にする「注文住宅」。そもそもどのような「家」を注文住宅と定義しているのでしょうか?それをしっかり抑えておきましょう。 特に「規格住宅」「建売住宅」との違いを理解することで、自分に合った家づくりを選ぶことができます。両者の特徴やメリット・デメリットを比較し、最適な家づくりの選択肢を見つけましょう。
注文住宅と規格住宅の違い
まずは注文住宅・規格住宅・建売住宅の費用感と期間の比較をしてみます。ただしこれは、建てる家によって大きく異なるため、あくまでも大まかな目安としてお控えください。
注文住宅とは
注文住宅は、施主の要望に合わせて一から設計するオーダーメイドの住宅です。建築家や設計士と打ち合わせを行い、デザインや間取り、素材を自由に決められますが、コストと時間がかかる傾向があります。
注文住宅の費用感
フルオーダーの場合は3,000万円~5,000万円以上が一般的。仕様や素材にこだわるとさらに高額になります。セミオーダー住宅は2,500万円~4,000万円程度です。(フルオーダーとセミオーダーの違いは後述します)
注文住宅の建築期間
設計・打ち合わせの時間がかかるため、8ヶ月~1年程度が必要です。特にフルオーダーは時間がかかります。
規格住宅とは
規格住宅は、ハウスメーカーや工務店が用意した間取りやデザインの選択肢から組み合わせて建てる住宅です。「カスタムオーダー住宅」や「企画住宅」とも呼ばれますが、いずれも同じ意味です。
規格住宅の費用感
規格住宅はカスタマイズの範囲が限られているため、2,000万円~3,500万円程度が目安です。費用は注文住宅より抑えられますが、ハウスメーカーによっては高めのものもあります。
規格住宅の建築期間
基本プランがあるため、4ヶ月~6ヶ月ほどで完成するのが一般的です。注文住宅より短い期間で完成します。
建売住宅とは
建売住宅は、土地と完成済みの家がセットで販売される住宅で、内見して実物を確認した後に購入できるのが特徴です。短期間で入居可能な点がメリットですが、品質や近隣トラブルのリスクが生じます。
建売住宅の費用感
建売住宅は土地と建物がセットになっているため、セットで2,500万円~4,000万円程度が多いです。建築費用としては比較的安価ですが、地域によって価格が大きく異なります。
建売住宅の建築期間
建売住宅はすでに完成しているため、購入後すぐに入居が可能です。時間がかからないのが大きなメリットです。
フルオーダーとセミオーダーについて
もう一つ、住宅の販売方法においてよく耳にする言葉が「フルオーダー住宅」と「セミオーダー住宅」です。これらは、家づくりの自由度に関わる重要な概念であり、それぞれの特徴や違いをしっかり理解しておくことが大切です。自分の理想やライフスタイルに合った住宅を選ぶためにも、これらの定義を正確に把握しておくことが役立ちます。
- フルオーダー住宅
-
フルオーダーとは、住宅の設計から素材の選択、間取り、外観、インテリアに至るまで、建築主が全て自由に決定できる住宅スタイルです。完全に一から設計するため、自分の理想やライフスタイルにぴったり合った家を建てることが可能です。 建築家や設計士と密に打ち合わせをし、建築主の希望に沿った細かな設計を行うため、世界に一つだけのオリジナルな住宅が実現できます。しかし、その分コストも高く、時間がかかることが多いです。
- セミオーダー住宅
-
セミオーダーは、あらかじめ用意された基本的な設計プランや仕様をベースに、部分的にカスタマイズを加える形式の住宅です。 間取りや外観などは一定の枠組みの中で選択肢が提供されており、その中から選んで調整する形になります。例えば、部屋の配置を変更したり、キッチンやバスルームの仕様を選んだりすることは可能ですが、構造全体を一から設計するわけではありません。 セミオーダーは、フルオーダーに比べてコストが抑えられ、工期も短くなりますが、自由度はかなり制限され、プランにおける提案が違い、全く別物です。
アオイノハコは、フルオーダーの注文住宅を手掛ける設計施工会社です。私たちは、家とは二つとない土地に二つとないご家族の暮らしを営むためのものであると考え、 土地に適したデザインや間取り、窓の配置を重視しています。最初にしっかりと予算配分を行い、優先事項を伺いながら、ご予算内で理想の住まいづくりを実現します。
注文住宅に関するお金の話
住宅を立てる場合、数千万円単位での費用が必要になります。そこで気になるのが、住宅を建てるときの資金はどのように用意して、支払っていくのか、だと思います。 注文住宅を建てる際に重要なのが「支払い回数・スケジュール」と「住宅ローンの利用方法」です。それぞれの流れについて簡単に解説します。
注文住宅にかかる費用の種類
注文住宅を建てる際の費用は、大きく「土地の購入費」と「新築工事費」に分けられます(既に土地がある場合は購入費不要です)さらに、新築工事費はさらに3つに分類されます。 ハウスメーカーの営業担当などの話す金額には、建築費に付帯工事費や諸費用が含まれていないことが多いので、確認が必要です。
本体工事費
建物の基礎、外壁、内装、設備などにかかる費用で、工事費全体の約7割を占めます。
付帯工事費
庭や外構、屋外の給排水工事などの費用で、工事費全体の約2割です。
諸費用
ローン手数料など、工事以外にかかる費用で、全体の約1割(100万~150万円)です。
アオイノハコでは、家づくりにかかるすべての費用をご来社時に包み隠さずご提示し、新居での生活を始めるまでの全体のご予算を把握された上でお家づくりを進めさせていただきますので、安心してお任せください。
注文住宅の建築費用の支払い回数とスケジュール
注文住宅の支払いは、一般的に3回〜4回に分けて行われます。以下が代表的な支払いスケジュールです。
-
①工事請負契約時(本契約)締結時:約10%
注文住宅の工事契約を締結する際に、工事費の一部を着手金として支払います。これは、総額の10%程度が一般的です。
-
②着工時:建物代金:約30%
工事が始まったタイミングで総額の約30%を支払うケースが多いです。中間金の回数や金額は契約により異なりますが、工事進捗に応じた支払いが一般的です。
-
③上棟時(中間金):約30%
建物の骨組みが完成した「上棟」のタイミングで支払う中間金です。この時点で、総額の約30%程度を支払います。
-
④ 引き渡し時(残金):約30%
工事が完了し、引き渡しを受ける時点で、残りの工事費を支払います。ここで残額の30%程度を支払い、すべての費用が完了します。
住宅ローンについて
多くの方が、住宅を建てるときには「住宅ローン」を組んで資金を確保します。住宅ローンの融資を受けるためには、「事前審査(仮審査)」と「本審査」に通る必要があります。
- 事前審査(仮審査)
-
事前審査(仮審査)は、年収や勤続年数などをもとに、融資が可能かどうか簡易的に判断される審査です。この段階では、建築会社や間取りが仮決定でも問題なく、間取り図や見積書を提出して審査を受けます。
- 本審査
-
本審査は、ハウスメーカーや工務店との建築請負契約を締結し、詳細な設計プランや建築確認申請が確定した後に行われます。仮審査に通過していても、転職や借入状況の変化があると本審査に通らないこともあるため、注意が必要です。
- つなぎ融資について
-
注文住宅では工事中に複数回の支払いが発生しますが、住宅ローンは完成後にしか融資されません。そのため、工事中の資金を補うために「つなぎ融資」を利用することが一般的です。つなぎ融資は、住宅ローンの前借りのようなもので、工事費用の支払いに使われ、最終的に住宅ローンに統合されます。
さらに住宅ローンには、「固定金利型」「変動金利型」「フラット35」などがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のライフプランに合ったものを選ぶことが大切です。
アオイノハコでは、多くの金融機関からお施主様に最適な住宅ローンを選ぶお手伝いをしております。銀行とのやり取りもサポートし、問題なく融資を受けられるよう対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
住宅ローン審査から契約、融資開始の流れ
まずは、建設会社と相談しながらプランを作成しましょう。この際、ローンについても早い段階から建築会社に相談することをおすすめします。
建築会社と相談を進めていく中で、土地・建物のプランの目処が立ったら「仮審査」を開始します。仮審査の結果が届きましたら、土地・建物のプランを決定して、「本審査」に進みます。本審査を通過しましたら、建築会社と「工事請負契約」を契約します。本審査を通過し、工事請負契約が正式に完了しましたらいよいよ工事が開始されます。
工事がすべて完了(竣工)し、引き渡し契約が完了しましたら、ようやく融資開始となります。ただし、図のように、工事中に複数回の支払いが発生するため、前述の「つなぎ融資(住宅ローンの前借り)」を利用することが一般的です。
注文住宅はどこに依頼するの?
注文住宅を建てる際には、依頼する業者の選定が非常に重要です。それぞれの業者には特徴や得意分野があり、自分の理想や予算に合ったパートナーを見つけることが成功の鍵です。以下に、主な4つの依頼先の特徴を紹介します。
注文住宅の主な依頼先
- ハウスメーカー
-
ハウスメーカーは、全国展開している大手の量産型設計施工会社です。豊富な施工実績と安定した品質管理が強みで、定型プランからの選択が可能です。 短期間での施工やアフターメンテナンスの充実が魅力ですが、その分費用がかさむ傾向があります。また、プランに自由度が少ない場合が多いです。
- ビルダー
-
地域に密着した比較的小規模な設計施工会社で、ハウスメーカーに比べて柔軟な対応ができることが多いです。 地域の特性や気候に合わせた設計が可能で、コストパフォーマンスも優れています。規模が小さい分、アフターサービスや保証面の確認が重要です。
- 工務店
-
大工が所属する施工をメインに行う業者で、現場に強く、職人の技術が家づくりに大きく反映されます。 オーダーメイドに対応できる一方で、設計は別の設計士に依頼するケースもあります。 イメージ通りのデザインとギャップがないか、判断することが必要です。
- 設計事務所
-
設計事務所は、デザイナーや建築家が所属し、デザインを重視した家づくりを提案します。 個性的で自由度の高い設計を求める方には最適ですが、施工は別の業者に依頼するため、 設計後にと施工会社へ見積依頼される流れとなり、予算の調整に時間が必要になることがあります。 費用や時間がかかる場合もあるため、慎重な検討が求められます。
はじめて注文住宅を作るならビルダーがおすすめです!
初めて注文住宅を建てる方には、地域に密着した「ビルダー」がおすすめです。ビルダーは、比較的小規模な設計・施工会社であり、地域の気候や土地の特性に精通しているため、地元の生活に合わせた提案が可能です。
固定金利型大手ハウスメーカーよりも柔軟な対応ができる点や、コストパフォーマンスの良さも魅力の一つです。 さらに、工務店や設計事務所とは違い、デザインから施工までを一括して依頼することができます。私たちアオイノハコは愛知県名古屋市を中心に建設業務を展開しているビルダーです。
注文住宅を建てるまでの流れとポイント
家づくりでは、予算決め、業者選び、土地探し、設計、施工、引き渡しまで多くのステップがあり、それぞれに重要なポイントがあります。 初めての家づくりでは、全体の流れを把握し、各段階での注意点を押さえることが成功への鍵となります。
注文住宅はどうやってアイデアを形にするのか
まず最初に気になるのが、注文住宅はどうやって思いやイメージを形にするのか、ということだと思います。「素人の自分には難しい」と考える人も多いのではないでしょうか?以下は、施主様のイメージからデザインが出来上がるまでの流れになります。
-
①自分のライフプランと希望を明確にする
まずは、自分や家族のライフスタイル、将来の生活設計、必要な機能や空間を整理します。この段階では、家の規模、間取り、部屋数、デザインの好みなど、大まかな希望を洗い出します。インスピレーションを得るために、住宅雑誌やウェブサイト、モデルハウスを見学することも効果的です。難しく考える必要はありません。
-
②業者を選び建築家や設計士との打ち合わせする
次に、建築家や設計士との打ち合わせを行います。この段階で、ご自分の希望を伝えるとともに、専門家のアドバイスを受けながら、ゾーニング(配置決め)を行います。ご自分の理想の家について、間取りやデザイン、予算に対する現実的なイメージをもとに、敷地に理想の間取りが収まるかどうかを確認します。同時にFPによる診断をお勧めしております。
-
③間取りとデザインの作成
前述の打ち合わせの内容を元に、具体的な間取りやデザインを作成します。この設計図には、部屋の配置、広さ、動線などが反映されます。アイデアをどのように具現化するかについて話し合い、さらに詳細な部分(たとえば、キッチンやバスルームの位置、収納スペースの配置)を決定します。
-
④材料や仕様の選定
家に使う建材や内装、外装の仕様を選びます。ショールームを見学し、予算の大きな部分を占める住設(キッチン・お風呂・トイレ等)の仮決定し、予算に反映させます。さらに、壁の色、床材、窓のデザイン、屋根の素材など、細部に至るまで決定します。建築家やインテリアコーディネーターの意見を取り入れることも、質の高い住宅づくりには重要です。
-
⑤3Dモデリングやパースでの可視化
間取りや仕上げ材料のイメージが固まったら、パース(完成予想図)を作成します。現代では、設計図だけでなく、3Dモデリングやパースを使用して、完成形を視覚的に確認することが可能です。図面では捉えにくい部分も、3Dで見ることで具体的なイメージを持つことができ、修正が必要な点も明確になります。
注文住宅は規格住宅と違って一から決めていきますので、途中何度も打ち合わせを重ねて予算確認とイメージ共有を行い、理想のお家をご予算内で建てることが可能になります。アオイノハコは、ご家族の「好き!」をお話下されば、ご要望を汲み取りますので大丈夫です。
注文住宅を建てるまでの流れ
注文住宅を建てるまでの一連の流れをわかりやすく解説します。それぞれのステップごとに重要なポイントを丁寧に紹介しますので、 土地探しから設計、施工、引き渡しまで、各段階で注意すべき事項や成功のためのヒントを押さえていきましょう。
1.ライフプランと予算の検討
POINT
予算策定の段階から建築会社に相談することをおすすめします。プロの視点からプランをサポートしてくれる業者を選ぶことが重要です。
アオイノハコでは、ファイナンシャルプランナーが施主様に最適な住宅ローンの借り入れ金額を算出し、無理のないご提案を行いますので、安心してお任せください。
2.家づくりの希望条件の整理
POINT
希望条件の洗い出しのときも建築業者に積極的に相談しましょう。モデルルームの紹介や、その施工業者が過去に施工したことがある家の家主から話を聞くことができます。
また、高機能住宅設備など、施主様が知り得ないプロの視点からの専門的なアドバイスをもらうことができます。アオイノハコでも、将来のメンテナンスも考えた上で選択肢をご提案しております。
3.建築会社選び(絞り込み)
POINT
・建築会社のホームページの見方について
ホームページを見るときは、施工事例の見た目だけではなく、性能面にも強い業者か選ぶようにしましょう。高機能性住宅や耐震構造など、明記している業者は信頼が厚くなります。
また、「長期的な視点で考えているか」も重要になります。「家を建てて終わり」ではなく建てたあとのライフコストも考えている業者が安心です。
・モデルルーム見学
モデルルーム見学をするときは、暑い時期or寒い時期にいくことをおすすめします。そこでエアコンやヒータの稼働具合をチェックしましょう。
高気密高断熱な施工ができているか、確認することができます。高気密高断熱住宅は長期的なライフコスト(光熱費)に大きな影響があります。
・工事中の現場を見せてもらう
工事中の現場があれば見せてもらうことをおすすめします。良い業者は家を建てている職人がいきいき働いています。
アオイノハコでは工事中の家見学会を開催しております!完成してからでは見ることができない箇所もしっかりと施工している所を是非ごご確認ください。
4.土地探し
POINT
・土地に関係するトータルコストを考慮する
家を建てる場合には、土地代だけではなく、様々なコストが発生します。例えば、水道配管・地盤高さ(隣地との関係性)・電線・電柱・道路の幅員による施工しやすさ・ガードマン配置の有無などは土地によって変動します。これらのコストも考慮した土地を選びましょう。
・土地の形状
四角形の平坦な土地は建物の設計がしやすく、費用も抑えられることが多いです。変形地や傾斜地は、設計に工夫が必要で費用が高くなることがあります。アオイノハコではこのような規格住宅が当てはまらない土地でもご提案が可能です。
・騒音・治安
騒音や治安の状況を調べ、快適で安心して暮らせる環境かどうかを確認します。昼夜や曜日ごとに周辺環境が変わることがあるので、複数のタイミングで現地を見てみると良いでしょう。
5.住宅ローン審査
POINT
好条件の土地が出てきた時に、金融機関からの事前審査に通っていないと土地購入の申し込みができない為、迅速な対応が求められます。仮審査をスムーズに進めるために、担当者に相談しながら必要書類を準備し、資金計画を立ててもらうと安心です。
6.見積もり依頼・間取りの設計・補助金探し
POINT
・パッシブデザインを考慮してくれる業者を選ぶ
パッシブデザインとは、機械に頼らず太陽の光や熱、風など自然の力を利用する設計技術です。住宅に自然エネルギーを利用することで、省エネルギーな生活が実現できます。日照時間、空調などで省エネを実現してくれる業者を選びましょう。省エネは長期的なコストを考えたときに非常に重要な要素です。
・補助金の相談に乗ってくれる業者を選ぶ
昨今では、注文住宅に関する様々な補助金があります。これらの知識にも精通していて、相談に乗ってくれる業者を選ぶようにしましょう。アオイノハコでは、ほとんどのお施主様がご利用されています。
・支払い条件を確認する
業者ごとに支払条件が異なる場合があるため、入念に確認しましょう。またこの際、費用を明確に細分化して提示してくれる業者を選びましょう。
・計算根拠を持っていく会社を選ぶ
ライフコストの実データ(省エネである数値体な根拠)や、構造計算、結露計算、外皮計算など数値に基づく施工をしている業者を選びましょう。これらのデータや図面がきちんとあるか、確認しましょう。
・この段階では断るのもあり
見積もり依頼の段階は、まだ比較検討の段階です。そのため、この段階で断ることは施主の自由です。工事請負契約の締結をしたあとは変更ができないので、ここで慎重に判断しておきましょう。(※アオイノハコでは本格的なプランご提案前に設計契約をお願い致しております、設計契約時に10万~工事代金の1%程度お支払いいただきます)
7.工事請負契約の締結
POINT
契約後にプランの変更がある場合、変更契約を結んだり、追加費用が発生することがあります。事前に契約内容を十分に確認し、理解しておくことが重要です。アオイノハコでは、担当者レベルで契約を急かしたりすることはありません。納得いただいたプランとお見積提示をした後に工事請負契約を進めさせていただきます。
8.着工
POINT
・工事の見学を行う
建築中は、定期的に現場定例会を行います。作業の邪魔にならないタイミングで進捗状況を確認します。差し入れを持参して施工会社・職人とコミュニケーションを取ることで、信頼関係を築きやすくなります。
・気になる点は遠慮せずに言う
イメージとの相違や工事中に気になる箇所を見つけた場合は、直ちに言うことが重要です。あとから伝えると修正が大変で、費用が上乗せになる場合があります。遠慮せずにいいましょう
・引き渡しまでは施工会社に所有権がある
家は、引き渡しが完了するまでは建てている施工会社に所有権があります。
9.竣工・引き渡し
POINT
引き渡しの前にかならず立会いが行われます。この時に気になる点があれば、このタイミングで必ず補修を依頼しましょう。
その他の注文住宅で失敗しないために重要なポイント
注文住宅は、自分の理想を形にできる魅力的な選択肢ですが、計画段階や施工の過程での失敗は、 後々大きな後悔につながることもあります。夢のマイホームを成功させるためには、 事前に注意すべきポイントをしっかりと把握しておくことが不可欠です。注文住宅でよくある失敗を回避するための重要なポイントを解説します。
-
入居希望日から逆算してスケジュールを組む 注文住宅は、計画から完成までに1年以上かかることもあります。特に土地探しから始める場合は、さらに数カ月が必要です。 そのため、入居時期が近づいて慌てることがないよう、早めにスケジュールを組み、入居希望日から逆算して余裕を持った計画を立てることが重要です。
-
本契約前には念入りに確認 本契約の締結は非常に重要なステップです。契約後は基本的に変更ができません。 契約前にもう一度すべてのプランを見直しましょう。また、他の会社のプランと再度比較することも重要です。一社に依存せず比較することで、見えてくる問題もあります。
-
追加費用・工期延長に注意 注文住宅では、工事の延長や追加費用が発生することもあるため、事前に想定外の事態に備えて対処方法を確認しておくことが重要です。 工期が延びた際の保証や、追加工事に伴う融資手続きの進め方などを把握しておくことで、トラブルが発生しても冷静に対応できるよう準備を整えておくことが大切です。
実際に注文住宅を建てた人のリアルな感想
最後に、実際に注文住宅を建てた人たちのリアルな感想を紹介します。家づくりの楽しさや満足したポイントはもちろん、意外な苦労や気づかなかった課題など、成功談から失敗談まで、リアルな声をお届けします。
まとめ
注文住宅は理想の住まいを実現する最も自由度の高い選択肢ですが、多くの決断と計画が必要です。 アオイノハコは、施主様一人ひとりに寄り添い、丁寧にヒアリングを行いながら、ライフプラン策定、デザイン設計、施工までを一括でサポートします。 名古屋市周辺に密着した設計施工会社として、お引き渡し後も良好な関係を築いています。まずはお気軽にご相談ください。