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注文住宅は頭金なしでOK?フルローンのメリットデメリットを正直に解説します!

住宅ローンの相談

「そろそろ家がほしいな」と思ったとき、最初に立ちはだかるのが「頭金がない…」という現実ではないでしょうか。注文住宅は高額ですし、「頭金がなければ無理だ…」とあきらめている方もいるかもしれません。

でも実は、頭金ゼロでも注文住宅を建てることは十分可能なんです!今回はフルローン(頭金なし)のしくみやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

さらに「頭金をためてから買うべき?」と悩んでいる方のために、リアルな費用比較シミュレーションもご紹介します。将来の安心も見据えたマイホーム計画のヒントをお届けします!

注文住宅に頭金は必要?今どきの「常識」とは

住宅の頭金の相談

かつては「頭金は物件価格の1〜2割」が当たり前と言われていました。でも今は、頭金ゼロでも住宅ローンを利用できる時代です。金融機関の審査基準が柔軟になり、特に注文住宅の場合は建物の担保価値が高いため、フルローンも珍しくありません。

実際にフラット35の調査によると、注文住宅を建てる人の中には頭金0〜100万円程度で契約するケースも多数あります。「頭金がない=家は買えない」という考え方は、もう古いかもしれません。

住宅ローンの仕組みや住宅価格の高騰なども背景に、頭金ゼロでの住宅購入ニーズは年々増加しています。また、ライフスタイルの多様化により「貯めてから買う」より「今すぐ持つ」を選ぶ若年層も増加しています。金融機関側もそれに合わせて、柔軟なローンプランを用意しています。

フルローンとは?注文住宅でも現実的な選択肢

住宅ローンの相談

フルローンとは、頭金なしで住宅購入に必要な全額を住宅ローンで借りることです。

注文住宅の場合、「建物代」+「土地代」が主な対象ですが、ローンの種類によっては諸費用まで含めた「オーバーローン」といったプランもあります。

たとえば、以下のような費用もローン対象となる場合があります。

  • ローン事務手数料
  • 登記費用
  • 火災保険料
  • 保証料
  • 団体信用生命保険(団信)料

最近では、ネット銀行などを中心にオーバーローンに対応する金融機関も増加しています。フルローンの利用には注意点もありますが、設計の自由度が高い注文住宅こそ、資金調達の柔軟性が求められます。

事前にしっかり資金計画を立てれば、頭金ゼロでも安心して家づくりをスタートできます。

フルローンのメリット4選|「今すぐ買いたい」人には最適!

住宅のフルローンの相談

1. 家賃を払い続けなくていい

頭金をためるために5年家賃を払うよりも、今すぐローンを組んでマイホームを持つ方が、トータルで支出が少なくなることもあります。

特に月10万円以上の家賃を払っている方は、その分をローン返済に充てた方が経済的という考えを持つ方も多いです。

2. 手元資金を生活や将来のためにキープできる

急な出費や転職、教育費など、人生には予想外の出来事がつきもの。頭金にすべての貯金を使ってしまうと、いざという時に困ることがあるかもしれません。

生活費の半年〜1年分は手元に残すのが安心といわれています。その意味でも、フルローンで余裕のある資金計画を立てるのは非常に合理的です。

3. 低金利のうちに住宅ローンを組める

日本は現在、歴史的な超低金利時代。1%台の金利で35年ローンを組めるのは、まさに今だけかもしれません。

頭金を貯めている間に金利が上がると、借入条件が悪化し、将来的に数百万円単位で返済総額が増えることも。今の金利水準を活かせば、頭金がなくても賢い選択ができます。

4. 将来の繰り上げ返済で、頭金と同じ効果を得られる

たとえば、10年後に500万円を繰り上げ返済できれば、返済期間の短縮や総支払額の軽減が可能です。頭金の代わりに「あとから返す」選択肢も十分にアリです。

また将来の支出や教育費とのバランスを見ながら、柔軟に返済ペースを調整できるのもメリット。ライフスタイルの変化に対応できる資金設計がしやすくなります。

フルローンの注意点とデメリット

もちろん、フルローンにもデメリットは存在します。事前にリスクを理解しておくことが大切です。

1. 月々の返済額が大きくなる

頭金がない分、借入金額が大きくなるため、月々のローン返済額はおのずと増えます。ライフプランや収支バランスをしっかり見直して、無理のない返済計画を立てる必要があります。

2. 売却時に残債が多く残る可能性

万一、家を早期に手放さざるを得ない場合、ローン借入額が土地や住宅の評価額を上回っている状態では、売却してもローン残高が残るリスクがあります。市場価格や物件の将来価値も含めて、慎重な判断が必要です。

3. 審査がやや厳しくなるケースも

頭金を用意している方と比べて、信用面での評価がやや下がる場合があります。職業や勤続年数、年収などによっては、事前審査に時間がかかる可能性があります。

【比較】頭金あり vs 頭金なし、どちらが得?シミュレーションで検証!

ここで4000万円の住宅ローンを契約する事例をもとに、頭金の有無による支出の違いを比べてみましょう。

(※金利:年1.5%、返済期間:35年、ボーナス返済なし、5年かけて300万円の頭金を用意、家賃は月々10万円の想定)

比較項目 頭金ゼロ 頭金300万円
借入額 4,000万円 3,700万円
月々返済額(35年、金利1.5%) 約131,600円 約122,400円
返済総額 約5527万円 約5140万円
家賃(5年) 0円 約600万円
合計支出 約5527万円 約5740万円

この比較からもわかるように、頭金をためるために賃貸で家賃を払い続ける方が、結果的に支出が増えてしまう可能性も。早めに購入し、住宅ローンをスタートさせるほうがオトクになるケースも少なくありません。

もちろん、頭金を入れることで金利の優遇を受けられる可能性もありますが、無理に貯蓄を使い果たしてしまうよりも、生活に余裕を持たせながらローンを返していく方が現実的です。

フルローンで注文住宅を建てるなら、プロに相談を!

注文住宅のローン相談

住宅購入には、土地探し・設計・工事・資金調達など、さまざまなステップがあります。そのすべてをワンストップでサポートできる施工会社と進めることで、安心して家づくりに集中できるでしょう。

当社では、フルローンで注文住宅を建てたい方を全力でサポートしています。ぜひお気軽にご相談ください。

初めて注文住宅を建てる際に知っておきたい基本情報

まとめ|頭金がなくても、マイホームの夢は叶う!

マイホームローンの相談

「注文住宅を建てるなら、頭金が必要」そう思って一歩を踏み出せない方も多いかもしれません。ですが今は、頭金ゼロでも住宅ローンを利用できる時代です。金融機関のフルローン対応も進み、資金面に不安がある方でもマイホームの夢を現実にできる可能性が広がっています。

もちろん、頭金があれば返済の負担は軽くなりますが、無理に貯金を使い果たしてしまうよりも、手元資金に余裕を持たせたうえで無理なく返済していく方が、長期的には安心です。

また、家賃を払い続けながら何年も頭金を貯めるより、早めに購入して資産としての住まいを持つことも賢い選択といえます。

これから家を建てたいと考えている方は、「頭金がない=無理」と決めつけず、今のライフプランや金利環境を踏まえて前向きに検討してみましょう。 夢のマイホームは、タイミングと資金計画次第で、もっと身近なものになるはずです。