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注文住宅と分譲住宅の違いとは?それぞれのメリット・デメリットを徹底解説

戸建てを購入しようと思ったものの、注文住宅と分譲住宅のどちらにするか悩んでいませんか。注文住宅と分譲住宅では、費用だけでなくデザインや入居までの期間など異なる点が多くあります。

マイホームの購入で失敗しないためにも、注文住宅と分譲住宅の違い、メリット・デメリットを理解しておくことが大切です。注文住宅と分譲住宅の違いやメリット・デメリットに加えて、どちらか選ぶときのポイントについて詳しく解説していきます。

注文住宅と分譲住宅の違い

注文住宅と分譲住宅の違い

注文住宅と分譲住宅の違いは、主に以下の5つです。

注文住宅 分譲住宅
設計・デザインの自由度 高い 低い
コスト・価格 高い 比較的安い
入居までの期間 長い 短い
施工業者の選び方 選べる 選べない
購入のタイミング 施工前 住宅完成後

設計・デザインの自由度

注文住宅は、設計やデザインの自由度が高いのに比べて、分譲住宅は自由度が低くなります。注文住宅は、ゼロの状態から住宅を作り上げるため、デザインや間取り、設備などを自由に選べます。

それに比べて、分譲住宅は完成した住宅を購入するため、間取りや設備がすでに決められているのです。そのため、分譲住宅は設計やデザインを自由に選べません。ただし、分譲住宅でも一部デザインの変更が可能な場合もあるので、購入時に希望がある場合は担当者へ相談をしてみましょう。

コストや価格

注文住宅の場合、デザインを1から考えたり住宅とは別に土地を購入する必要があったりするため、費用が高くなります。分譲住宅であれば、土地と住宅をセットで購入でき、デザインもすでに出来上がっているため費用を抑えられるのです。

注文住宅(土地付き) 分譲住宅
費用 4,694万円 3,719万円

出典:住宅金融支援機構 「2022年度 フラット35利用者調査」

注文住宅と分譲住宅では、975万円もの差額があります。また、注文住宅でデザインや素材、設備にこだわると、さらに費用がかさむため、コストや価格を抑えたいという方からは分譲住宅が人気です。

入居までの期間

入居までの期間

注文住宅は、購入から入居までの期間が長いのに比べて、分譲住宅は早期の入居が可能です。分譲住宅は、完成した住宅を購入するため、施工期間がほとんどなく4ヶ月〜8ヶ月程度で入居が可能になります。

注文住宅になると、土地を購入した後に住宅のデザインや設計を決め、施工に取り掛かるため、入居までに1年〜1年半程度の期間が必要です。注文住宅と分譲住宅では、入居までの期間が半年以上も異なります。

施工業者の選び方

注文住宅を購入する場合、ハウスメーカーだけでなく、施工会社も自身で選べます。一方で、分譲住宅の場合は購入時点で施工完了間近または完了しているため、施工会社を選べません。

自身で選べるということは、費用の比較や実績、口コミの確認ができ、信頼した会社へ施工依頼ができます。しかし、業者選びに時間や労力がかかることから、ハウスメーカーがおすすめする業者へ依頼するという方も少なくありません。

購入のタイミング

注文住宅を購入する場合、土地の購入や住宅のデザイン・設計などの打ち合わせをした上で購入手続きになるため、購入までのプロセスに時間がかかります。

反対に、分譲住宅は基本的に物件が完成していることが多いため、契約が完了すれば購入から入居までスピーディーに進められます。ただし、他にも購入を検討している人がいた場合、タイミングを逃すと売り切れることもあるため注意が必要です。

注文住宅のメリット・デメリット

注文住宅のメリット・デメリット

注文住宅を購入する場合のメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット デメリット
・土地からこだわれる

・ハウスメーカーや施工会社を選べる

・デザインや間取り、設備を選べる

・建築過程を確認できる

・入居までに時間がかかる

・完成まで仕上がりが分からない

・費用が高い

注文住宅のメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます。

メリット

注文住宅のメリットは、主に4つです。

・土地からこだわれる

・ハウスメーカー、施工会社を選べる

・デザイン、間取り、設備にこだわれる

・建築過程を確認できる

注文住宅は、全体的に自由度が高く、理想により近いマイホームを建てられます。また、建築現場を見学できるため、現場の様子や予定通り作業が進んでいるかなどのチェックもでき、安心です。

デメリット

注文住宅を購入した場合の主なデメリットは3つです。

・入居までに時間がかかる

・完成まで仕上がりが分からない

・費用が高い

注文住宅の場合、デザインや設計、素材などの打ち合わせなどを行った後に施工となるため、初回相談から入居までに時間がかかります。また、完成した住宅がイメージと違ったということも少なくありません。イメージ図や設計図をしっかりと作り込んでいても、実物になると頭で考えていたものとは異なることもあるため注意が必要です。

分譲住宅のメリット・デメリット

分譲住宅のメリット・デメリット

分譲住宅を購入した場合のメリットとデメリットを表にまとめました。

メリット デメリット
・費用を抑えられる

・住宅を見て購入を決定できる

・スケジュールを立てやすい

・シンプルなデザイン

・デザインや間取りなどを選べない

・施工会社を選べない

メリット

分譲住宅のメリットは主に4つです。

・費用を抑えられる

・住宅を見て購入を決定できる

・スケジュールを立てやすい

・シンプルなデザイン

分譲住宅は、実際に完成した建物を見た上で購入できるため、イメージと違ったという問題が発生しません。また、シンプルなデザインの物が多く、もし戸建てから引っ越しをするとなっても売りやすいのが特徴です。

デメリット

分譲住宅のデメリットは、次の2つです。

・デザインや間取りなどを選べない

・施工会社を選べない

分譲住宅を購入する場合、デザインや依頼先などの選択肢が少ないのが特徴です。そのため、デザインや設計にこだわりたい、自分が信頼する会社に依頼したいという方にとって大きなデメリットとなります。

注文住宅か分譲住宅を選ぶときのポイント

注文住宅か分譲住宅を選ぶときのポイント

注文住宅または分譲住宅で悩んだ時、選ぶ時のポイントは主に3つです。

1.デザインや設備にこだわりがあるか

2.予算内に収まるか

3.入居希望日までに余裕があるか

デザインや設備にこだわりがあるか

デザインや間取り、設備にこだわりがある方が分譲住宅を購入してしまうと、後日後悔することやライフスタイルと合わないことがあります。一般的な間取りやデザインで、どの家庭でも生活しやすいデザインになってはいるものの、個人の好みやライフスタイルにぴったり合うというわけではありません。

デザインや設備にこだわりがある場合は、注文住宅がおすすめです。

予算内に収まるか

注文住宅の場合、土地代やデザイン費、設計費などが高額になります。予算に余裕がない状態で注文住宅を購入してしまうと、審査に通らなかったり、支払いが難しくなったりするため注意が必要です。予算を決めた上で、注文住宅か分譲住宅を選びましょう。

入居希望日までに余裕があるか

注文住宅の場合、ゼロの状態からデザインや設計、素材などを選択するため、入居までに期間が必要です。しかし、分譲住宅であれば、すでに完成している住宅を購入するため、早めの入居が可能です。

住んでいるアパートやマンション、住宅の契約が切れる、学校や仕事の関係で早く入居したいという方は、分譲住宅が良いと言えます。

まとめ

注文住宅と分譲住宅の違い

注文住宅と分譲住宅の違い、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。設計やデザインの自由度、価格、入居までの期間、施工業者の選び方、購入のタイミングなどが異なります。これらは、金銭的負担や完成後の満足度にも大きく影響するため、慎重に選ぶ必要があります。

注文住宅と分譲住宅の両方のメリット・デメリットを理解したうえで、選ぶようにしましょう。

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