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住宅ローンの変動金利と固定金利の違いを徹底解説!自分に合った選び方とは

住宅ローンを利用する際、変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか、悩んでしまいますよね。選び方を間違えるとより多くの支払いが発生するため、慎重に検討したいところです。

しかし、実際に変動金利や固定金利にどんな特徴があるのか、選ぶときのポイントは何かなど、よく分からないこともあると思います。今回は、住宅ローンの変動金利と固定金利の違いについて徹底解説します。マイホームの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

住宅ローンの金利制度の基礎知識

住宅ローンの金利制度の基礎知識

はじめに、住宅ローンの金利制度の基礎知識として、固定金利と変動金利のそれぞれについて詳しく見ていきます。

固定金利とは?

固定金利では、住宅ローンの利用開始時に決めた金利のままで返済していきます。文字通り、返済開始から完了まで同じ金利で固定されるのが特徴です。

金利の固定期間は、2年・3年・5年・10年・20年・30年といった期間から選べます。固定金利の期間が終了した後は、再度固定金利を選ぶことも、変動金利への切り替えも可能です。

変動金利とは?

変動金利とは、住宅ローンを借り入れしている際、そのときの金利が随時適用される金利のタイプです。変動金利は「短期プライムレート」に連動しており、半年に一度の頻度で適用金利が見直されるのが一般的です。

変動金利を選ぶと、借入開始から5年間は返済額が固定され、金利変動の影響を受けません。なお、現在は、歴史的な低金利が続いているため、固定金利より変動金利を選ぶ人が過半数になっているというデータが出ています。

満期時には残債を一括返済することになる

固定金利と変動金利のいずれを選んでも、住宅ローンの満期時に残債がある場合は、一括返済することが必要です。したがって、選んだ金利の種類によっては、多額の残債を支払えず、せっかく手に入れた住宅を手放すことになるリスクもあります。

固定金利と変動金利のどちらでも大きな違いはないだろうと考えず、きちんと調べた上で、より自分に合っているほうを選ぶことが大切です。

家づくりは単なる住まいの建設にとどまらず、人生設計の一部です。長い人生を見据えたうえで、ローン返済計画や生活コスト、将来の家族の変化、ライフスタイルの変容を考慮した住まいを作り上げることが、真の満足感を得るための鍵となります。まずは、ライフプランを入念に練ることから始めましょう。アオイノハコでは、住宅ローンを含むライフプランの策定もサポートいたしますので、安心してご相談ください。

固定金利と変動金利のメリット・デメリット

固定金利と変動金利

ここでは、固定金利と変動金利それぞれのメリット・デメリットを解説いたします。

固定金利のメリット・デメリット

住宅ローンで固定金利を選ぶ場合、以下のようなメリット・デメリットがあります。

固定金利のメリット

  • 返済計画が立てやすい
  • 固定期間終了後は変動金利への変更も可能

固定金利のデメリット

  • 契約中は固定期間を変更できない
  • 変動金利よりも金利が高くなることが多い

変動金利のメリット・デメリット

一方、変動金利のメリット・デメリットは以下のとおりです。

変動金利のメリット

  • 固定金利より金利が低くなることが多い
  • 低金利が続けばより早く元本を返済できる

変動金利のデメリット

  • 金利が上昇すると利息分の返済額が増える
  • さらに金利が上昇すると利息分の支払いの負担が増え続けてしまう

固定金利と変動金利はどちらを選ぶべき?

住宅ローンを借り入れる際に固定金利と変動金利のどちらを選ぶべきか、主なポイントに沿って解説します。

固定金利がおすすめの人は?

固定金利を選ぶのがおすすめの人

以下のような人は、固定金利を選ぶことをおすすめします。

コツコツと計画的に返済したい

住宅ローンをコツコツと計画的に返済したい場合は、固定金利を選びましょう。金利が一定なため、返済額に変動がなく、計画的に返済しやすいからです。

子どもの教育費などで今後大きな出費がある

子どもの教育などで、今後大きな出費がある場合も、固定金利を選ぶほうがおすすめです。将来的に金利変動があっても返済額に影響を受けないため、安心できます。

家計管理に苦手意識がある

固定金利を選ぶとよい人に、家計管理に苦手意識がある人が挙げられます。固定金利は、最初の契約時に返済額が決定するため、一定の金額を返済し続ければ問題ありません。変動金利と違い不安定な要素がない分、家計管理をしやすいといえます。

今後のライフプランが予想しづらい

今後のライフプランが予想しづらい人は、固定金利を選ぶべきでしょう。たとえば、今は安定した収入や資産があっても、勤務先が中小企業やスタートアップ企業などで、先々の予想が難しい場合、固定金利を選ぶことでリスクを低減できます。

変動金利がおすすめの人は?

変動金利を選ぶのがおすすめの人

以下のような人は、変動金利を選ぶほうがより大きなメリットがあります。

共働きなどで世帯収入が多い

変動金利は、共働きなどで世帯収入が多い人におすすめといえます。可処分所得が多い分、急激な金利変動リスクに対応しやすく、返済が滞る可能性が低いからです。

預貯金などの資産に余裕がある

預貯金などの資産に余裕がある人は、変動金利を選ぶほうが有利です。金利変動リスクに備えることができ、急激な金利変動があっても返済に支障が出にくく、安心できます。

住宅ローンの期間が短い

住宅ローンの期間が短い人は、変動金利を選ぶことをおすすめします。金利変動のリスクが低く、たとえ金利が上がったとしても、最小限の負担増で済むからです。

繰り上げ返済を予定している

住宅ローンを早期に繰り上げ返済を予定している人は、変動金利を選ぶのがベストです。変動金利を選ぶと、金利が低い内に返済を完了できる可能性が高いからです。

借り入れする時点で有利な方を選ぶ

世の中の動きを正確に予想することができない以上、金利の予測を立てるのは困難です。そのため、固定金利と変動金利のどちらを選ぶべきか断言できません。

固定金利・変動金利共に、より大きなメリットがある人がいるのも事実です。しかし、住宅ローンを借り入れする時点で、自分の返済能力やその時点での金利の動きなどを参考に、よりよいほうを選ぶとよいでしょう。

変動金利を選ぶ場合は余裕を持った返済計画を立てる

住宅ローンを借り入れる際に変動金利を選ぶ場合は、余裕を持った返済計画を立てましょう。変動金利のほうが金利が安いことが多いとはいえ、金利変動のリスクは避けられません。

将来的に金利が上がり続けることがあれば、より多くの支払いが必要になり、返済に苦労する可能性があります。もしくは、早期に繰り上げ返済できるよう、無理のない範囲で計画してみるとよいでしょう。

こまめにチェックし借り換えを検討する

固定金利・変動金利のいずれを選んだ後でも、こまめに状況を見直しましょう。そのときに金利が有利なほうへ借り換えをすることで、住宅ローンの返済額を増やさずに済みます。

ただし、いつでも自由に借り換えできるわけではなく、契約期間中の借り換えには所定の手数料がかかります。また、借り換えのタイミングを誤ると、かえって返済額が増えてしまうことがあるので注意しましょう。

プロの意見に耳を傾けることも大切

住宅ローンのプロ

固定金利か変動金利のどちらを選ぶか迷った場合は、プロの意見を求めることも大切です。プロの立場から、現時点でどちらを選ぶほうがよいか、納得できる理由にて分かりやすくアドバイスしてもらえます。

たとえば、住宅ローンの利用を予定している銀行やファイナンシャルプランナーなどに相談するとよいでしょう。また、信頼できる住宅販売会社にも、優れたファイナンシャルプランナーが在籍していることが多いため、確認してみることをおすすめします。

アオイノハコでは、多くの金融機関からお施主様に最適な住宅ローンを選ぶお手伝いをしております。銀行とのやり取りもサポートし、問題なく融資を受けられるよう対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

住宅ローンのポイント

住宅ローンを利用する際、変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきかについては、そのときの状況や自分の返済能力などによって異なります。現在は、多くの人が変動金利を選んでいますが、変動金利を選ぶのが必ずしもベストとは限りません。

住宅ローンで固定金利と変動金利のどちらがよいかお悩みの場合は、ぜひ、私たちアオイノハコにご相談ください。実績豊富なファイナンシャルプランナーがが親身になってアドバイスさせていただきます。まずは、お気軽にお問い合わせください。