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2025.4.24
カテゴリ: エクステリアと外構設備
ガレージとカーポートの違いとは?後悔しないポイントとメリットデメリットを解説します!

マイホームのプランを立てるとき、住まいの外観や間取りだけでなく、車をお持ちの方ならその保管場所も気になりますよね。特に車を大切にしている方や、毎日の生活の中で車をよく使う方にとって、「ガレージ」と「カーポート」の選択はとても重要なテーマです。
どちらも車を保管するための設備ですが、その構造や性能、費用などにさまざまな違いがあります。今回は注文住宅の設計を検討中の方に向けて、ガレージとカーポートの違い、メリットとデメリット、そして選ぶ際に後悔しないためのチェックポイントをご紹介します。
家の顔ともいえる外構部分は、住まいの印象を大きく左右する要素のひとつ。駐車スペースをどうするかによって、外観のまとまりや快適さも変わります。長く住まう家だからこそ、車の保管場所にもこだわりを持って検討していきましょう。
ガレージとカーポートの違いとは?
まず、ガレージとカーポートの構造的な違いを見てみましょう。
ガレージは、屋根と三方向以上の壁、そしてシャッターで囲まれた建物のことを指します。密閉性が高く、外からの風や雨、砂ぼこりなどをしっかりと防いでくれます。車だけでなく、工具や自転車などの保管にも向いています。室内に近い感覚で使えるため、雨の日の荷物の出し入れも快適に行えます。
一方、カーポートは屋根と柱だけで構成された、よりシンプルな駐車スペースです。壁がないため開放感があり、車の乗り降りがしやすいのが特徴です。建物の外観を損なわず、エクステリアとしての一体感を保ちやすい点も魅力です。
どちらも駐車スペースとしての役割はありますが、性能や機能性には大きな違いがあります。
ガレージのメリットとデメリット
ガレージの一番のメリットは、やはり高い保護性能です。車を風や雨、紫外線、鳥のフンなどから守り、塗装の劣化を防ぎます。また、施錠可能なシャッターを付けることで、防犯性も高まります。
室内のような空間として使えるのも魅力のひとつです。タイヤや工具を収納したり、DIYや整備のスペースとして活用したりすることもできます。ビルトインタイプであれば、雨に濡れずに家と車を行き来できるため、利便性も非常に高いです。
デメリットは、設置に広めのスペースが必要となり、費用も比較的高額になります。住宅と一体化させる場合は設計段階からの検討が必要であり、後から設置する場合も建築確認申請が求められるケースがあります。
さらに、ガレージは建物として固定資産税の対象となる場合があります。屋根と三方向以上の壁、土地に固定されているという条件を満たしていると、課税の対象になるため、予算計画にあらかじめ組み込んでおくと安心です。
ガレージの内部に湿気がこもりやすい点にも注意が必要です。定期的な換気や、換気扇・小窓の設置を検討するとよいでしょう。
カーポートのメリットとデメリット
カーポートの良さは、なんといっても設置のしやすさです。柱と屋根だけという構造なので工期が短く、費用も抑えやすいのが特徴です。設置後の撤去もしやすさもメリットです。
また敷地の形に合わせて柔軟に設置できるため、限られたスペースにも対応可能です。後方支持タイプのカーポートを選べば、前方に柱がない分、車の出し入れがスムーズになります。狭い道路に面している敷地や、車庫入れが苦手な方には特におすすめです。
一方でデメリットは、風雨を完全には防げない、防犯性が低い、台風や大雪に弱いなどのデメリットがあります。そのため地域の気候に応じた仕様の選定が重要です。また、強風で屋根が飛んでしまうなどのトラブルも発生するため、耐風・耐雪仕様の商品を選ぶと安心です。
設置場所によっては、隣家への落雪や雨水の流れに配慮する必要があります。計画段階での事前確認が大切です。
比較でわかる!ガレージとカーポートのちがい
項目 | ガレージ | カーポート |
構造 | 屋根+壁+シャッター | 屋根+柱 |
費用 | 高め(100万円〜) | 比較的安価(10万円〜) |
工事期間 | 長い(数週間〜) | 短い(1〜2日程度) |
防犯性 | 高い | 低め |
保護性能 | 高い(風・雨・紫外線など) | 一部は開放 |
固定資産税 | 発生の可能性あり | 原則非課税 |
設置スペース | ゆとりが必要 | 柔軟に対応しやすい |
こうして並べてみると、それぞれに強みがあり、どちらが優れているかというよりも、「何を重視するか」で選ぶべきだということが見えてきますね。
自分に合っているのはどっち?選び方のヒント
それぞれにメリットとデメリットがありますが、最終的にどちらを選ぶかは「車との生活に関して、どのような意識を持っているか」によって変わってきます。
ガレージが向いているのはこんな人
- 高級車や趣味のバイクなど、大切に保管したい人
- 雨や風、紫外線などから車をしっかり守りたい人
- 整備やDIYなど、車庫を作業スペースとして使いたい人
- 防犯性を重視したい人
- 荷物の収納や多目的スペースとしても活用したい人
カーポートが向いているのはこんな人
- 車の出し入れをラクにしたい人
- 短期間で設置したい、すぐに使いたい人
- 敷地が限られている人
- デザインや外構の一部として活用したい人
- ライフスタイルの変化に合わせて設置・撤去したい人
選ぶときに後悔しないためのチェックポイント
実際に選ぶ際には、次のようなポイントを意識すると良いでしょう。
- 敷地の広さと形状:十分なスペースがあるかどうか。狭小地や変形地にはカーポートが向いているケースも。
- 周辺環境:隣家や道路との距離、日当たりや風通しも考慮
- 地域の気候:雪や風の多いエリアでは強度も重要。耐雪・耐風性能のある製品かどうかを確認
- ライフスタイル:車を使う頻度やメンテナンスへのこだわり、趣味の有無など
- 将来の変化:子どもの成長や車の買い替えなど、10年後、20年後の生活を見据えて
- 建築法の確認:建ぺい率や容積率、確認申請の必要性など。プロに確認を依頼すると安心。
さらに、家のデザインとの調和も大切な要素です。外観全体の印象を左右する駐車スペースだからこそ、設計段階からしっかり検討しておきましょう。
施工はプロに相談するのがおすすめ
ガレージやカーポートの設置には、法的な制限や申請が関わってくることがあります。とくにガレージは、建築物としての扱いになるため、確認申請が必要なケースが多くなります。
また、地域の条例や気候条件によって、思っていた通りに設置できないことも。デザインだけでなく、安全性や耐久性を考えた提案をしてくれるプロに相談することで、安心して計画を進めることができます。
注文住宅やリノベーションの計画と一緒に相談すれば、家全体との一体感も出しやすく、外観のバランスもとりやすくなります。ガレージやカーポートの設計をプロと一緒に進めることで、配線・照明・動線まで含めた総合的なプランが実現できます。
まとめ
ガレージとカーポートには、それぞれに異なる特徴があります。車を守るための設備としては共通していますが、費用や工事の規模、使い勝手、防犯性などの点で大きなちがいがあります。
どちらを選ぶにしても、重要なのは「自分たちの暮らしに合っているかどうか」です。単にコストや見た目だけで判断せず、長く安心して使える選択をしたいものですよね。
自分たちにぴったりの駐車スペースを選ぶことは、日々の快適さを左右する大切な要素です。ぜひこの記事を参考に、ご家族でしっかりと話し合いながら、理想の住まいづくりを進めてくださいね。